手づくりフェアin広島 第20回開催記念
ハンドメイドの達人インタビュー
堀川加代さん

第2回 堀川加代さん

手芸店 店長

第2回となる今回は、中区で1909年創業の老舗、堀川芳吉商店を営んでいる堀川加代さんにお話を伺いたいと思います。 堀川さんは33年前より子供たちに手芸を教える教室も開いており、若い世代の育成にも尽力されている方です。明るいキャラクターとオリジナリティあふれるカラフルなファッションで地域の方に愛されている堀川さんに、老舗の店長として、そして子供教室の先生としてインタビューに答えていただきました。

1.約100年続いている老舗の店長としてのこだわりを教えて下さい。

この店に嫁いできたときは手芸の知識は全く無かったので、最初は手探り状態でした。家事に育児に追われる日々の中で広く浅くですが手芸の知識を身につけるように努力してきました。

手芸店はレジを打つだけではなく、商品についてのノウハウも重要です。現在10000点を超える商品を扱っていますので大変ですね。たとえば、この布を縫うハリは何番針、糸はどんな素材のどんな種類の糸がいいか。接着芯はどんなものがよいか、など専門知識がないとお客さまに聞かれてもお答えできません。自分で手芸を体験することで知識を少しずつ身につけていきました。手芸店が手芸店であることは、このような知識を持ってお客様に接することが出来るからだと思っています。

また、お客様になんでもかんでもアドバイスするのがいいというわけではありません。それぞれに好みがあるでしょうから、最後に選択を決定されるのはお客様であるということも忘れてはいけないと思っています。

2.子供教室を開くようになったきっかけを教えて下さい。

元々結婚前に幼稚園の先生をしており、子供と接するのが好きでした。
店舗の一部を利用して大人向けの手芸教室を開いていたのですが、子供の長期休暇中はなかなか手芸ができないとの声が多かったため、そういったお母さん方へのサービスとして子供教室を開きお子さんをお預かりすることになりました。それがいつの間にか広まっていったという感じですね。

だいたい5歳から中学3年生までのお子さんを、朝から夕方までお預かりして教えています。もちろんお子さんによって製作のスピードに差はあるのですが、早く完成しても15時までは残ってもらうようにしています。逆に製作が遅い子でも必ずその日に完成できるように指導することをモットーにしています。


3.33年間という期間、教室を開いていてよかったことや大変だったことを教えて下さい。

やはり昔教えていたお子さんが大人になっても手芸を続けていてくれることが嬉しいです。この教室で知り合った二人が結婚して、そのお子さんがまた教室に来てくれるなんてこともありました。 大人になってもお客様として店に来てくださる方も多くいらっしゃいます。

一番心配だったことは、やっぱりお子さんの事故や怪我ですね。色々な道具を使いますから、そういったことにはすごく神経を使います。
幸せなことにこれまで33年間大きな事故や怪我は無くやらせてもらっています。

4.これからの若い人に伝えたいことは

手芸で「世界に一つだけのオリジナル」を作ることの喜び、自分の手で作品を作り上げることの喜びを知ってほしいです。教室のお子さんたちを見ていると、同じ物を作っていても作る過程も様々ですし、完成する作品も様々です。ちょっとした装飾なんかでもそれぞれの個性が出ます。私はそういったオリジナリティを重視しています。
これからの若い人には自分の感性を大事にして伸ばしてほしいと思います。

掲載日 2018年/8月22日